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そして、今に到るわけで、とりあえず便宣上の名前をつけようとしてもダメ。
保健所に電話をしようとしたら、思いっきり手をつつかれる。
で、ホトホト困った。
「はぁ~全くわからんやっちゃな。
わしが折角色々助けたろ~思うとんのに。
せやから、動物の気持ちもわからんねん」
「はぁ!?さっき会ったばかりのあんたに言われたかないんですけど!?
匂いが少ないシャンプーとかトリートメントとか、色々気を使ってんですけど!?」
「自己満足もいいとこやで」
む、コイツむかつく~!
私のこと、今鼻で笑った。
もう、いいわ。
保健所まで生かしとく必要なんてない。
この場でシメてやるわ。
寒くなってきた今の時期ピッタリな鍋にしてやるんだから。
「おお~コワイコワイ。
まず言うとくけど、そんな大型犬の匂いプンプンさせてたらそら嫌われんで」
へ?
「気付かんかったんか?
まぁ、人間の嗅覚はたいしたことないでな。
でも、洗ったつもりでも、まだまだ残っとるで。
そら、みんな逃げよるわ」
うそ。
うそだ~。
そんなわけあるはずがない。
「疑うんなら、明日試してみいや。
その結果次第で、わしの処分決めたらええ。
一先ず、今日はあんさん家に泊めさせてもらうで」
う、勝手に決められたけど、なぜか断れない。
しぶしぶ、私はオッサンくさい関西弁の鶏を連れて帰ることに。
……彼氏だって家にいれたことないのに(いないけど)、こんなオッサンが我が家に足を踏み入れるなんて、屈辱だわ。
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