僕はここにいる。

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
無いよりはあった方が便利だから、反論はしなかった。 そして少女は僕に「陸」という仮の名前をつけた 「あ、私恋って言うんだよろしく!」まだ怖いもの知らずの幼子が僕を…   見つけてくれた… 独りから解放された気すらした。 「あら、大丈夫?  どこか痛いの?」 と意味不明な恋の母親は聞いてきた。 自分の頬を触ると、涙が流れていた。 独りから解放されたことがどんなにうれしかったのか実感できた。   「嬉しかったら……名前をつけてくれたことが…」 正直に言った。 「やっと笑ったね陸」 僕はいつの間にか笑えていた、恋それは嬉しそうに微笑んだ。 「恋はまだ幼いのよねーだから陸、恋に教えてあげて  恋も陸に家のこと教えてあげなさいよ」  と恋の母親は言った。 「私、もう高校三年生だよ?」 え?僕はずっと 小学生かと思っていた。 「私、身長のせいで、小学生とかに間違われたりするんだよね」 僕が驚くの無理はないといった表情だった… 「わたしから見ると、陸は高1くらいかな?  覚えてないんじゃしょうがないけど…さ」 恋は困りながらも、笑顔だった。 それが作り笑いかどうかなんて、僕には関係なくて…彼女が笑うだけで 嬉しいといった感情が芽生え始めていた。 「そうかな」 「病院に行ってみたらどう?そうしたら少しは陸のことわかるんじゃない?」 「陸は病院大丈夫?」 「大丈夫。」 2人が決めた。 僕が病院に行くことを…勝手に… 次の日ー 山門大病院 僕は病院に連れてこられ、あらゆる検査をした結果… 名前 柊 棗 性別 女 生年月日   1997年 6月 4日 「家庭内暴力を受け、施設に入った彼女は暴力をした  親がまた引き取りに来て施設は、それを何故か許可  し、その後学校でもいじめに値する暴力とともに  教師からのセクハラと家庭内暴力を与え続けていたため  君は逃げ出して、今日見つかったよ  思い出したくなかったんだよな…」  
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!