「キャラメル&ジンジャー」

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 俺がポップコーンを摘んで差し出すと、屈託なくそれをほおばる。 「300円の元を取んなきゃ」  そう囁いて、耳と首筋に口づけてくる。  甘いのばっかりだと飽きるって俺は何度も言ってるのに、松野は甘いのばっかり欲しがる。  唇も舌も唾液も、コーラとキャラメルが混ざった甘い味に染まっていく。  あ、映画の内容がわかんなくなりそう。  キャラメルに溺れて息が苦しい。
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