第3章

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「おっさん、他に何か恨まれそうな事ある?」 私は暫く考えて、首を横に振った。 「心当たり無いなあ。後は、宮原先生への恨み?」 私は、兎に角、自分から矛先を変えたかった。 「宮原先生を恨むなんて、ありえないわ」 宮原先生信者のナツは、大きな声で否定した。 「例えば、新学部長候補の件とか」 自分から矛先を変えたくて言ったものの、なんとなくリアルすぎて、二人で目を合わせた。 「宮原先生を失脚させるため…?」 そのことに行き着いた時に、急に実験室の扉が開いた。 私たちは驚いて、扉を見た。
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