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「おっさん、他に何か恨まれそうな事ある?」
私は暫く考えて、首を横に振った。
「心当たり無いなあ。後は、宮原先生への恨み?」
私は、兎に角、自分から矛先を変えたかった。
「宮原先生を恨むなんて、ありえないわ」
宮原先生信者のナツは、大きな声で否定した。
「例えば、新学部長候補の件とか」
自分から矛先を変えたくて言ったものの、なんとなくリアルすぎて、二人で目を合わせた。
「宮原先生を失脚させるため…?」
そのことに行き着いた時に、急に実験室の扉が開いた。
私たちは驚いて、扉を見た。
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