第3章

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「おはよう、ナッちゃん、ナオちゃん、今日は早いねえ」 私たちと同じ研究室で同級生の東條敦だ。 学内で軍を抜く美形だけれど、残念なキャラなヤツ。 「チャラ男くん、私のことは『おっさん』と呼びたまえ」 「ナオちゃん、俺の事は敦くんカッコハートと呼んでね。俺はチャラいのではなくて、君たちに会うために、毎朝がんばっ…」 ホワイトボードの文字が目に入った敦は、一瞬表情を強張らせて言葉を切った。 「で、朝から何?この物騒なホワイトボードは」
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