第3章

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「で、俺かっこいいところなのに、何でナッちゃん寝てるの!」 敦に額を突かれ、我に返った。 「だって、徹夜やったから…」 私を助けるかのタイミングで、実験室の扉が開いた。 私達3人は、扉へ視線を向けた。 塚原研究室の佐山和佳だ。 「あ、あの、私…」 「ワカちゃん、どうしたの?俺に告白しに来た…痛っ」 ナツが、間髪入れず敦の頭を叩いた。 「ワカ、どうしたの?」 ナツが心配げに尋ねた。 「東條君、私、私、…」 「ワカ、敦は顔はええけど。中身に問題ありやで。今やったらまだ…痛っ」 「おっさんも黙りなさい。ワカ、落ち着いてね」
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