第3章

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「…ごめんなさい」 消え入りそうなワカの声の続きを、三人は待った。 「ウズラが…混入したって聞いたんだけど…」 「そうだよ、ワカちゃん」 「東條君。預かったシャーレを入れた細胞保管庫に、ウズラ生殖前駆細胞も入っていたんだ。私、取り違えたのかも」 「取り違えたん?」 「そうとしか、考えられないよね。どうしよう…」 ワカの目から涙が溢れ出した。 「ワカちゃん、大丈夫だよ」 敦はツカツカとホワイトボードへ向かった。 「大丈夫なん?」 敦は赤マジックで、1.事故、に丸をした。
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