第4章

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事故だったんだ。 そもそも、塚原研究室の細胞保管庫をお借りしていた時点で、宮原先生失脚説なんてありえない。 そんな事をしたら、塚原研究室がやりました、みたいだし。 そうだ、事故だったんだ。 うちの保管庫が使えなくて、塚原研究室の保管庫をお借りした。 お借りした保管庫で、ウズラが混入した。 あれこれ考えているうちに、宮原先生の部屋についた。 「先生、宮原先生。長田です」 私は、宮原先生の部屋をノックした。 徹夜明けで、頭がぼっとする。 早く、宮原先生に報告して、少し仮眠したいなあ。 寝不足の脳みそが宮原先生の不在を理解するのに、しばらく時間を必要とした。 「なんだ、いないやん」 一度みんなの所に帰ろう。
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