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宮原先生の部屋の横に宮原研究室の細胞保管庫がある。
細胞保管庫はガラスの扉越しに中が見える。
保管庫の中は空っぽだった。
うーん、なんだったっけ。
『宮原先生が研究室の細胞保管庫使えないって言うから塚原研究室の保管庫に入れてもらったんだ』
寝不足の頭の中で、敦の言葉が蘇った。
ん?何か変だ。
私は細胞保管庫をもう一度見た。
「私たちの細胞前駆体、うちの保管庫に入ったんちゃう?」
宮原先生に報告するリミット15時まで、まだ時間がある。
一度ナツたちの所に戻ろう。
私は身を翻した。
だけど、私の真後ろに、宮原先生が立ちはだかっていた。
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