第4章

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「長田さん、ウズラの理由わかったの?」 宮原先生は、そう言いながら、私を部屋に招き入れた。 部屋の机には、相変わらず、詰将棋が置いてある。 「さあ、そこに座って説明して」 「…はい」 寝不足で思考の回りきらない私は、ナツたちと至った理由、事故だった話をした。 「そうですか。塚原先生の所の佐山さんが、取り違えたかも、なんですね」 「…はい」 でも、何かおかしいわ。 今、言わなあかん。 「でもね、先生。さっき見たんやけど、うちの研究室の保管箱空っぽやん。私たちの生殖前駆細胞入ったん違います?」 「ええ、入ったわよ」
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