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涙が止まって、泣き顔を見られないように俯いて彼の部屋の前から歩きだした。
恋するってこんなに苦しいんだ。高村くんが恋しいと感じてから、ずっと胸が苦しくて悲しくなることばかり。
町を歩くカップルはみんな幸せそうなのに…
あのカップルたちにもこんな苦しいときがあったのだろうか…
好きな人に想いを伝えることすら出来ない…報われないとわかっていても、気持ちは勝手に高村くんを求めてやまない。
付き合ってる人と会っているときも、心のなかにはいつも高村くんがいる。
あっちゃんと別れよう。
高村くんと付き合うことは無いだろう。
それでももう偽れない。
数時間後はあっちゃんに会う。今日は気持ちをハッキリ伝えることを決意していた。
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