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あたしは考える。
分厚い真っ白なマットレスは木で出来た箱形の上に乗っている。
シングルベッドが目の前の地面に現れた。
じゃじゃじゃ~ん!
「初☆ベッド!」
じいちゃん家では畳の上にそのまま布団を敷いてたもん。
それから、羽が入った掛け布団と枕もセットだ!
全体的黒くゴールドのラインが入った大きいリュックをベッドの足元に置く。
あたしは、いそいそと布団の中に潜り込んで肩まで上掛けを引っ張った。
布団の中で瞬時にパジャマに着替える。
「さて、寝るか」
外で着替えないのは、一応仮にもあたしは乙女である。
あと魔法ってどんどん使ってみたいよね!?
こっちの空気にも慣れてきたし、魔力の元がわんさか飛び回ってるし。
身体のだるさが取れるのも時間の問題だ。
「ブルーアイのネコちゃんアイマスク!」
仰向けで呟けば、ふわっと両目が隠された。
わっかの部分を耳に引っ掛けてアイマスクを装着した。
「鏡よ鏡よ鏡ちゃん?ベッド事あたしを遮断せよ」
別に喋らなくても出来るんだけど、ぼっちだからね。
ベッドを囲む鏡。
ほんとはマジックミラーであたしからは360度、外が見れる。
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