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 ソラは焼き鳥の串をもてあそびながら口を開く。 「なんか気に障る事したみたいだな。すまん。で、今後の事だが」 「明日には発つんでしょ」 「よくわかっておいでだ」  ソラは口だけで笑い、真面目な口調となる。 「食料も荷物も最小限に。だから今のままたちたい。ただし、武器・武具だけは買いたいものあれば買おう」 「別に今のままでいい」 「へぇ?剣を新調したいんじゃなかったか?」  ジェミニは答えず、焼き鳥を口に運んだ。炭火で香ばしく焼かれた鶏肉は固そうに見えたが、柔らかく、鶏肉の味が口一杯に広がる。  先ほどの苛立ちが遠くに消えるほどおいしかった。
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