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 思わず酒場の女へ追加を注文すると、ソラが横で吹き出した。 「なによ」 「食いしん坊」 「う、うるさい」  ジェミニは頬を真っ赤に染めて、小さな声で怒りをぶつける。  周りの人々はそんな二人の様子を見ながら、微笑ましげに笑っていた。  焼き鳥の追加が来たときだった。酒場の戸を強く叩きつける音が響き、中の声が一斉に静まる。
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