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「たしかやばい山賊がいるとか」
「いや、モンスターがうじゃうじゃいるって聞いたぞ」
「体がバラバラになった姿とか、目をえぐりとられたとか」
「生きて帰ったやつ、狂ってしまってたな」
「あの山なんじゃから・・・・・・」
「昔はうまいキノコを採りにいってたのにの」
ソラは俯けていた顔を勢いよく上げた。好き勝手話す酔っぱらいへ、静かな声で問いかける。
「近くか?"幻の花"のある場所は」
酔っぱらいたちはキョトンと口を開けて、首をかしげた。
「言わんかったかい?この町はシェムラモ国、んでシーアライト王国との国境、その間の高き天使の絶壁をもつサバラス山にあるんにゃがな・・・・・・」
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