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「ん~?つーかこのマントサイズがでかくね?まさか、直してないのか?」
「あ、はい!実は俺の憧れのレッドがこれを…」
「あぁ、あの話しか。あれは聞きあきた。ま、取り合えずそれじゃあ機能しないから被服部か製品開発部で直して貰った方がいいぞ?」
「えぇ?機能しないんですか!?」
「そりゃそんなビリビリじゃあ雑巾にもなんねーだろ。特殊生地だし。」
そう言いながら、タバコに火を着けた俺の担任の 深赤 真心(みあか まごころ)先生は、無精髭を撫でながら教卓へ戻った。
特殊生地なのか…。
流石は先生。
いつもだらしなくてやる気のない担任教師は、実は生徒会顧問なのだ。
「はいじゃあ、出席とりま~す全員いる~?」
「「「いまーす!」」」
「はいオケ!じゃ今日も頑張れよ~!」
「ちょっ!先…せめてタバコ注意させろ!」
「ダイジョブこれ8ミリだし~。」
「いや強いだろ!!」
俺が注意すると、クラスメイトがヒソヒソ話し出す。
「あ~ぁ!あんな自己主張されたって、生徒会なんて雑用だしなw」
「ププw真っ赤な戦闘服着て今日は誰と戦うんだ?」
みんな俺を見下すように笑う。
違う!
ただ脱ぎ忘れた!それだけなのに!
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