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「きゃっ、ごめんなさい隠里せんぱい!私たち「「うるさかったですかぁ~☆?」」
学園最強の萌えモエコンビが首を左右に傾げながら最後の台詞を合わせていう。
「お、おいおいお前ら!いくら可愛いからって先輩にその態度は…」
いつもクールな隠里 黒鷹庶務は、金髪にピアス、黒いマスク。常に腕を組み眉根を寄せ、その近寄りがたいオーラに黒い噂が湧くように流れていた。会長である俺でさえ、たまに怖い時があるのに全くこの双子は……!
「………チッ…別に…。」
ん?
そんな隠里庶務のハズが、双子を前にほんの少しだけ頬を染めた。
「おいお前ら!隠里庶務が怖くないのか?(ヒソヒソ)」
「え?怖くないよ?」
「ねー!怖くない!」
「……ンンんっ!」
ヒィッ!ヒソヒソ話しは聞こえていたようで隠里庶務は咳払いをし、俺は背筋が凍った。
「かいちょー!僕らを誰だと思ってるの?」
「そう!私たちはこの学園のアイドル的生徒会会計!」
「「誰のどんな可愛いポイントだって、すぐに計算できちゃうんだからぁ☆」」
キュピーン☆ と いう高い効果音とは対照的な悪い表情で、学園最強萌えモエコンビは笑った。
俺はお前らも怖くなってしまったぞ。
「それはそうと、水原先輩は来ないのかしら?」
西園寺副会長が未だ望遠鏡を覗きながら呟くと、双子達は窓を覗いた。
「「あ!来た来たぁ~!」」
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