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窓を見ると、門から数十メートル前を人の塊が歩いてきた。
「今日もいっぱい連れてるね~☆」
「水原先輩はたらしだからね~☆」
双子のいう通り、水原書記を囲む人は女子生徒ばかりで、その周りの男子生徒からの目線が恐ろしい。
***
「いや~、ごめんごめん。寮の玄関から数メートル刻みで待ってる子がいてね。みんなで来たらゆっくりしちゃって。」
暫くして生徒会室に来た水原 青司(みずはら あおし)書記3年生。
甘いマスクに少し茶色の髪。高い身長に長い足。そして物腰の柔らかさから、水原書記は中等部から高等部の女子に人気が高い。
「「遅いですよ水原先輩~☆!」」
プリプリ怒る双子は、やはり可愛らしい。
「ごめんね。でも彼女達に悲しい思いはさせられなくて。」
それをかわし、フェミニストスマイルで対抗する水原書記。流石だ。
「よし!全員揃ったところで改めてパトロールだ!行くぞ!!」
「えぇえー!?どうせもう会長行ったんでしょおー!?」
水原書記が何か言っているが気にせず行ってみよー!
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