第1章

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会えたんだよねー 三人で飲むことにしたから。 三人だから会って貰えたんだけど 触りたーい くっつきたーい 欲求不満まみれになった。 最後に乗り替えに不馴れだからって送ってくれて 数分間二人になった。 後ろから手を繋いだ。 ふわっとした感じで。 冷たくもなく、暖かくもない手。 振り払われるかと思ったけど そのままにしてくれて 黙って下を向いて歩いた。 ふわっと手が離れて 顔をあげると改札の前だった。 もうちょっと一緒にいたいとか ハグしてほしいとか 言えないままさようなら。 四十路のおばはん、立ったままボロボロ泣いて電車に乗りました。 周りのひとごめんなさい。
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