第1章

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あるがまま 写す鏡は 残酷で 苦労の軌跡 纏う身哀れ 仕事帰りにバスの時刻までショッピングモールで時間を潰すのが日課になっている。 そんなある日。 トイレに行き、何気なく全身が写っている鏡を見た。 「うわっ!?」 普段意識していない……想像を絶する姿の自分と目が合った。 「……。」 言葉さえ 失う程の その姿 哀れで不憫な アナタはワタシ 五十半ばだもの……老けて当たり前よ。そう言い聞かせながらも納得できない自分がいる。 結婚して三十年。 文才があったなら長編小説が書ける程の波瀾万丈の年月を過ごして来た。 いつの間にか座右の銘が『Never give up 』 幾多もあった分岐点……。 地に足を 着けて歩んだ 道なれど 血に足染まる 道程と成り はぁー……。
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