終章

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@@@@@@@@@@ 「何が”紡がれていく”よ!あんな剣誰でも抜けるんだから!」 アイリーンのいら立ちはなお収まらない。それにしてもようやく終わったわ、ページが次にめくれる瞬間しか自由に動けないなんて、最悪よね、と呟き、これからのことを考えると顔を歪めた。 「これからお城で平和に暮らすだなんて信じられないわ」 未だに振ってくる水を払いながら睨むように空を見た。 「あれ?」 「どうしたアイリ?」隣にいたジョニーが声を掛ける。 「何呼んでいるのよ図々しい!」それよりも見てよあれ、とアイリーンは空を指差した。 「に、滲んでいる?」 「それだけじゃないわよ。よく見なさい」 「なんじゃなんじゃ」サライ王も寄ってくる。 「ま、まさか違う世界?」 そんなばかな、とジョニーは目をこするが、はっきりと見える。違う世界に行けるかもしれない? 「私は行くわ」アイリーンははっきりと口にした。 「こんな世界うんざりだもの」 「行くって?どうやって」 「あんた空飛べるじゃないの?」 「ああそういえば。でも」他の人を持ち上げるなんて無理だ。 「私の精霊魔法があるわ」 「……俺の力が何倍にも膨れ上がるか」あの掛け声をもう一度聞けるかもしれない、とジョニーは少しワクワクした。
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