最後のアオ ～体育祭編～

体育祭

　ブルーウィーク四日目。

　第二プログラムである体育祭の日がやってきた。

　しかし今の俺は少し不機嫌だ。

　度重なる奇妙で小さな事件にも不快にはさせられるが、それよりも、転校生がやたら有紗と一緒にいたがることに、俺は苛立ちを覚えていた。

　有紗がどうとかというよりかは、転校生が目障りで仕方が無い。

　ただ、転校生の上履きも返ってきていた。

　何が起きてるんだ？

　正直わけが分からない。

　でもこのままではまずいかもしれない。

　俺が危惧しているのはブルーウィークに用意されたプログラムの中止。

　それは何としても避けたい。

　昨日俺は智優に脅された。

　このままでは中止になるかもしれないです、と。

　そう智優に言われるまで、俺はこの一連の事件を気候のような物だと思っていた。

　どうすることもできない物、自分への害を最小限にすることしかできない物、未然に防げない物だと。