9人が本棚に入れています
本棚に追加
【京 視点】
俊太は電話に出なかった。あいつは何やってんだよこんな時に！ゲームに熱中しすぎて気付いていないだけか？
まぁいい、まだ俺には友達が1人居る。でもあまり電話をしたことない相手だ。友達なのに少しだけ緊張している。
「どうするか…掛けるか？迷うなー。…もういっちゃうか！」
俺は思い切って電話を掛ける事にした。
プルルルル…プル…ガチャ！
『……はい』
「あ…えっとー陸ですか？」
『貴様…誰だ？』
え？あれ？陸だよな？俺は電話の相手を確認するが、間違っていなかった。陸にしっかり電話を掛けている。
「えっと…京だけど、陸だよな？」
「何だ…京か。またアイツかと思ったじゃねーか」
アイツ？誰の事だ？てか陸って俺の携帯番号登録していないのか？だから俺だってわからなかったのか？
「え？アイツって？」
「……」
「おい！聞いてるのか！陸！！」
「でかい声出すなよ。夜なんだからさ。…アイツは京には関係ない相手だ。それよりも‥何の用だよ？」
「陸って今ゲームやってるか？例の【OmeGA】」
「ああ、やってるが‥」
「いいタイミングだ！！よかった！」
「…今はワールド選択画面だ」
最初のコメントを投稿しよう！