遊賀 黒鵜

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デスクへと戻ると、さっきまで怒鳴っていた上司が睨んでいる。仕事が出来ればいいってわけではないのか。 僕は会社2年目だが仕事の方では上々な成績を残している。主にプログラムの仕事だが、僕は昔からプログラムをいじるの好きで、遊びで簡単なゲームを作っていた。 この会社はゲーム会社ではないが、ネットワーク機器やテレビ会議などの通信系の製品に関する開発をしている。 それよりも社内のあらゆるシステムがしっかりしてなかったので、僕が何とかできるように構築をし直した。 そのお陰か先輩たちからの評価は高くなりつつあった。だがある上司…まぁ部長だが僕の評価を妬んでいるようだ。 「さて…続きをやりますか」 睨む上司を無視し、僕は今日やる仕事を終わらそうと頑張っていた。今は仕事よりも【OmeGA】というオンラインゲームが気になり始めたからだ。 時間はあっという間に過ぎて、午後6時を過ぎようとしていた。仕事はひと段落して俺は上がろうと思い、デスクを片づける。 そこにまたあの上司がやってきた。もう名前を言おうか、酒井(さかい) 歳三(としぞう)だ。年齢は40代ぐらいか、そのぐらいだろう。 「遊賀君?君は何故そう反抗的な態度をとるのかね?」
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