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「反抗的な態度…ですか?僕は別に普通に接してますけど」
「そういう所ですよ!本当に最近の若者は…」
「若いからって…罪になりますかね?」
「な、なにっ!?」
僕はもう言いたい事を言ってしまおうと考えていた。酒井はどうしようもない上司だ。最近の若者と若者を敵に回す厄介者。
「若者も頑張ってますよ、スポーツでもテレビでも若手が活躍してるじゃないですか。若者は昔の人を超えようと…頑張ってるんですよ!」
「…な、何だそれは!その態度はなんだ!ふざけるな!」
「お先に失礼します。お疲れさまです」
僕は挨拶をして、部屋を出て行った。最後にちらりと花菱の事を見たら、bと親指を上に突き出していた。
明日から来づらいが、すっきりはした。今日はアイツと酒でも飲み明かそう。この会社のオフィスはビルの10階にあり、エレベーターで下へと行かなきゃいけない。
僕はエレベーターの↓ボタンを押して、エレベーターが上がって来るのを待つ。
少し経つとエレベーターは10階に着き、扉が開く。僕が下に降りる間際、花菱が走ってきてエレベーターへと乗って来た。
「よぉー!さっきはよく言ったな!クローお前はやっぱすげーな!」
「…言いたい事言っただけだ。それより花菱、【OmeGA】って知ってるか?」
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