第1章

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今日も仕事柄よくあるクレームの対処に追われた。 もう声を聞いただけでわかるお馴染みのクレーマーからだった。 俺だけではなく、相手も「またお前か」と電話の先で思ったことだろう。 きっと明日も、取扱説明書を読めと叫び散らしたくなるようなクレームにもめげず、申し訳なさそうに聞こえる声を作って言うのだろう。 申し訳ございません、と。 「今日もお互いおつー」 「お疲れさま」 本命に落ちての滑り止め大学とはいえ、俺は仲間に恵まれた。 もっとアクティブでアウトドアな仲間だったなら、体重を気にするような生活はしなかっただろうが、いい出会いだったと思う。
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