プロローグ

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「よう。命乞いはしなくていいのか?」 「ひっ……!!」 茶髪で長身、ホスト風にチャラく見える少年は怯える男にケラケラ笑いながら迫る。 男は声を発する事すら儘ならない。それほど、目の前の少年が圧倒的な存在だからである。 「まぁ……そんなもんしたってテメェが死ぬのは変わりはねぇんだ。恨むなら、学園都市を恨むんだな……いや、この世界に生まれてきちまった事にか?」 その少年、垣根帝督は学園都市の最高レベルである超能力者(レベル5)。第2位の未元物質(ダークマター)である。 能力を発すると同時に背中には白く神秘的な翼が生える。 「じゃあな。ここでさよならだ」 男が最後に見たのは、その翼が自身に降りかかる瞬間だった。
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