プロローグ

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「あー。くだらねぇ仕事だったなぁ。これじゃ、暗部ってーか雑用じゃん」 垣根は男の無惨な死体を見て、面倒そうに溜め息を吐く。 「早くアイツも面白い事起こしてくれないとこの仕事だけじゃあ、退屈だっつぅの」 この少年は暗部組織の一つである『スクール』のリーダーとして暗躍する一人。 ダルそうに裏道を歩いていると、電話がなった。 どうやら目当ての人物ではなく、スクールのメンバーである少女からなのを内心、肩を落としながらも電話に出る。 「チッ。まーたくっだらねぇ仕事でも入ったか?」 やる気ねぇな、と思いながらも少女の反応を待つ。 『そっちじゃないわ』 暗部ではない。 それだけでニヤリと表情を歪めた。 『どうやら、面白そうな実験にあの人が関わってくるみたいでね。どうするの?』 答えなど決まっている。 「あぁ。なら、俺達は動くしか選択肢はねぇよ」 『そういうと思った。あの人に言っておくわ……そのうち連絡くるから』 彼女も答えを分かっていたようで、短く返して電話が切れた。
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