始まり

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俺、垣根提督が10才だった頃だ。 もう既に第2位の未元物質と認定されていた。 同世代の人間は怖がり、俺から離れて行った。 今まで親しくしていた人間も。 だが、 「わぁ。キレイな羽だね。すごーい」 「なんかやってみて!」 興味津々に近付く奴らもいた。 俺は一人ぼっちになりたくない。それ一身で傷つけないように頑張った。 そしてソイツらとは新しい友達と仲良くなって手放したくない。 そう思った。 そんな、些細な幸せが続けばいい。 そう願っていたのに…… 長くは続かなかった。
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