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大人である研究者を子供である俺が蹴散らしたの見た友達は
畏怖の目を向けた。
化け物でも見るかのように。
俺には理解出来なかった。
原因が俺だとしても、俺が居なかったらどうなっていたかわからなかっただろう。
それなのに……
「く、くんな化け物!!」
「お前なんか友達じゃない!!」
「消えろ化け物めっ!!」
俺を化け物と扱って逃げて行った。
俺はただ立ちつくしていた。
何故、自分にこんな能力があるのか?
ただ、自分の大切なものを守りたかった。
それだけだった。
俺はまた1人ぼっちになり
「……ちくしょう」
この世界に絶望した。
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