出会いのキノコ狩り

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「はは、だよな。まあこんなことで進級はともかく卒業できるわけないだろ?」 そして先生の手伝いをしても、進級はともかく卒業はそれだけでは無理だと言われてしまう。まあ当然であるのだが……そんな当然みたいな顔で当然のこと言われると……当然のことなのに何だか殴りたくなる。当然当然うるさいな。 しかし、先生はこう続けた。 「まあお前が努力してるのは知ってるが、さすがに単位を誤魔化すのも限界がある。卒業までのレールは、まあ何とかしてやるが……結局最後はお前次第だ」 「先生……」 「それに私も楽できるしなー」 先生からの言葉に胸を打たれていたのに、最後の一言で台なしになる。今の感動を返してくれ。 …… 「……やっと終わったぁ」 結局あの作業は昼休みだけでは終わらず、次の時間まで使ってしまった。ちなみに次も当然授業だったのだが、先生が誤魔化してくれたという。ホント何者だよあの人…… そんなこんなで教室に戻ってきた……と言いたいのだが、残念ながら俺は今学園の裏山にいる。その名の通り、学園の裏にあ巨大な山だ。ここにいる、その理由はというと… 『裏山にキノコが生えていてね。ちょうど頃合いの時期なんだ……取ってきてくれ』 と先生にめいれ…頼まれたからだ。単位を盾に命令されてるとは思わないようにしよう。曰く、一番美味しいのがこの時期なのだとか。焼いたらお前にも食わせてやると言われたので、内心満更でもない。
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