0人が本棚に入れています
本棚に追加
高校へ入学し、僕達の新しい生活が始まった。
親友と同じ学校を受験し、二人して合格。
そして、偶然にも同じクラスになった。
人見知りが激しく、コミュニケーション障害、いわゆるコミュ障と分類される僕は、この親友以外、他に友達がいない。
その親友は親友のままなのだが、毎日、人が変わったように僕に接してくるようになった。
人が異なると言う方が、正しい言い方かも知れない。
昨日は体育会系の男の子だったが、今日は可愛い女の子になっている。
親友は一人しかいないので、今、目の前にいるこの子は、たぶん今日の親友なのだろう。
こんな可愛い子と今日一日を過ごせるのか。
入学して一週間経つが、毎日このように親友が入れ替わる生活が続いているので、なんとなく感覚がつかめてきた。
初詣で、高校に入学したらコミュ障を克服できますようにとお願いしたのが原因かも知れない。
高校デビューとでも言えばいいのだろうか。
これが全てのはじまりだった。
最初のコメントを投稿しよう！