第1章

2/5
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「ふぁ~~~ぁ」 村田は欠伸をしながら倉庫へと入った。 小さな会社の、深夜の冷凍室。 室温や保存物に異常がないか見て回る。 重要な仕事はこれだけ、その上時給が良いので村田は飛びつくようにこの仕事に就いた。 「室温異常なーし」 真面目に指差し点呼を行う。 「異常なーし、異常なーし」 棚に並べられた品物を一つ一つ見て回る。 最後の列に差し掛かった時だった。 「なんだこれは?」 通常見かけない品物が目に止まる。 「変な形だなー?」 歪な形で凍っている物の霜を取り払う。 「う、うぁーーーーっ!」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!