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悲し/く/なる/前/に (in/d/igo la E/nd)
結月の影が広がり、そこから黒い手が無数に伸びどんちゃらを捕らえる。黒い手は女性を思わせるほっそりとしたもので、どれも包帯や絆創膏が貼ってあったりと傷だらけである。人には害は無いが、触れられると、ボソボソとした声が聞こえる。歌う時間が長くなればなる程に声はハッキリと聞こえてくる。聞こえるのは少女の声で、『ゆづき』、『どうして』等結月に関する事ばかり。範囲は直径30m。
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