ようこそ虹色研究部へ

14/40
前へ
/365ページ
次へ
“終わった?” まだ始まったばっかりなのに? 「虹色研究部ってそんなにもヤバイ部活なんですか!?」 「詳しくは話せないけど。部長の國枝 燈は、誰も逆らうことのできない……悪魔だよ」 「あ、悪魔?」 「ちょっと君! 俺の悪口かな? 新入部員が怖がっちゃうでしょうが」 そう言われた進行役の先輩は、肩をビクッと震わせると、吸い寄せられる様に壇上に戻っていってしまった。 「安心しておいで、竹内 乃季。虹色研究部は君を大歓迎しているよ」 再びニッコリと笑顔を浮かべた先輩は、マイクを進行役の一人に渡すと壇上を降りて行った。後を追う様に、他の部員も後をついて行く。 すると長身で黒髪の男子生徒が一人、ピタリと立ち止まった。
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

442人が本棚に入れています
本棚に追加