ようこそ虹色研究部へ

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部活紹介を終えて体育館を出る。 深く吸い込んだ空気は、いつも以上に美味しく感じた。緊張や混乱から、知らぬ間に神経をすり減らしていたらしい。 しかし、安らぎを感じられたのも束の間だった。 チクリと刺さるような視線を感じて振り向くと、ヒソヒソ話をしていたらしい先輩達が、一瞬にして身体ごと視線を逸らした。 辺りを見渡すと、コントのように皆が私に背を向ける。 「ねぇトミー。明らかにすれ違う先輩や先生たちの様子がおかしいんだけど……」 「そうだね。皆、乃季を見て皆怯えてるみたい。でも先生まで避けるなんて只事じゃないね」 トミーの言葉に「うーん」と俯いた。 この学校の人間の、虹色研究部に対する反応は異常だ。 一体どんな活動をしたら、こんな扱いになるのだろう。
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