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「さぁ行こうか乃季。俺のシックスセンスがお前だと言っている!!」
「えっ!? ちょっと先輩! 離して下さい!」
「部室まで死んでも離さないぞ」
手を振り解こうとブンブンと振ってみるけれど、がっしりと掴まれた腕は解けない。
「ちょっ……トミー!!」
助けて、と訴えるけれど、トミーは困ったように私から視線を逸らし、泳がせた。
「私、乃季のことは大事な親友だと思ってるけど、この変人とは戦いたくないわ。ごめん」
「ト、トミー!?」
「ほら、親友Aも認めてくれたぞ。行こう、乃季!」
障害がなくなった國枝先輩は、満面の笑みで走り出す。
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