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「本当に出来が良すぎてわかりにくいなー。あ、あった」
彼はコンクリートの一部を持ち上げた。どうやら隠し扉になっているらしい。
「これをポチッとな」
そして躊躇うことなく、中にあった怪しげなボタンを押した。
「な、何のボタンですか?」
「いいから見てて! ニジケン部員の新作なんだー」
すると突然、ゴゴゴゴッと地鳴りの様な音が鳴り始める。
「な、何の音ですか!?」
私は思わず國枝先輩に駆け寄った。
しかし彼は動揺する素振りも見せず、薄っすら笑みを浮かべている。
すると、生い茂っていた木がゆっくりと動き出した。まるでカーテンが開かれるかの様に、木が左右に分かれていく。
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