ようこそ虹色研究部へ

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嬉しそうにクスッと笑った國枝先輩と、いがみ合う二人。 初めて目にする私はヒヤヒヤしてしまうけれど、きっと彼らにとってはこれがいつもの日常なのだろう。 和田先輩は、身長154センチの私より少し大きいぐらい。 艶やかな黒髪の前下がりボブが、とても印象的だ。 クッキリした二重瞼の目を、小さめの鼻がより強調させている。プルっとした唇は綺麗な薄ピンク色だ。 「奥の机でレゴブロックやってるのが最後の部員、三年生の滝口 昭仁(たきぐち あきひと)。 あきー! 自己紹介してるからこっち来て」 國枝先輩が手招きをすると、奥の方でガタッと音が鳴った。
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