ようこそ虹色研究部へ

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「部室入る前の仕掛けもあきの手作りなんだよー」 「あ、あれが!?」 「うん。あきは他にも色々作ってるんだよ。ニジケンの頭脳(ブレーン)なんだ」 滝口先輩は線が細く、國枝先輩に比べると背は低い。無表情で、考えていることが読めなそうな人だ。 少し長めの色素の薄い髪の毛が、窓から入る風に触れてサラサラと靡く。 「部活紹介の時、部長に一方的に指名されてましたけど、竹内さんは入部希望者ではなさそうですね?」 滝口先輩はため息混じりにそう言った。 「おいあき、失礼だな! 乃季にはちゃんと入部届ももらってるんだよ」 「どうせ狡い手でも使ったんだろ」 蘭先輩が呆れた様子で口を挟む。
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