ようこそ虹色研究部へ

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「おい蘭。狡いなんて……いきなりゾクゾクさせるなよ」 「あぁ、言葉選びを間違った。俺が馬鹿だったよ」 頬に手を当て、顔を赤らめる國枝先輩を、冷ややかな目で睨み付ける蘭先輩。 「あの、紹介までしてもらって申し訳ないんですけど。私は滝口先輩の言う通り、入部希望者ではないんです」 「えー! 乃季ちゃん、そうなの? 本当に入らないの?」 「やっぱりですね。部長は手段は選ばないですから」 「嫌よ!」と抱きついてくる和田先輩と、納得した様子の滝口先輩。 蘭先輩はあまり興味がない様で、四人掛けの大きなソファーに寝転がって雑誌を読み始めた。
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