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懲りない親友の肉食っぷりに、
頬がぴくりと
痙攣しそうになる。
私が運よく
凰坂ホールディングスに
入れた時から、
この手のおねだりが尽きない。
「だめ。
責任持てないから」
『凰坂の男って
デキるのしかいないんでしょ!
稼げて顔がいいって
もうそれだけで
人生捧げられる案件!』
「人生とか……
どんな企業だって
人材はピンキリだよ。
あと、その小娘的発想、
そろそろやめたら?
いい加減飽きたんだけど」
少しだけうんざりしながら
溜め息をつき、
ミルクパンの中に
インスタントラーメンを
投入した。
今日はなんかもう
色々めんどくさい。
『いいや、
あたしはまだ諦めてないもん。
坂田みたいな人は
きっとまだいる!』
「坂田……」
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