第1章

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    運命の宝石     4ページ  ココに助けられ、ココの心の美しさに、自らの存在価値の輝きに心から感謝するチューリップ、心は喜び一色だった。自分たちの為にそこまでしてくれたココの心の美しさが心から嬉しかった。ココの心の美しさに、チューリップは自分たちのないものねだりが完全に消えた事を心から喜んだ。心からの感謝で満ちていた。ココはへたり込む程に疲れていたが、チューリップは大喜びした。 「ココ、ありがとう! 助かった! ありがとう! ココ、あなたの心の美しさに感動よ、恩に着るわ。ありがとう! ココ、私、赤のままでいいわ」 「ココ、ありがとう!助かった!私も恩に着るわ、ありがとう! 心から感謝するわ、ありがとう!ココ、私は黄色のままでいいわ」  ココは安らぐ思いで心から喜んだ。 「良かった! 良かった! 心が満たされて良かった!」 「ココ、私、今までの悩み消えたわ。ありがとう!もうないものねだりしないわ、ありがとう! 私、赤のまま美しく咲くわ」 「ココ、私も悩み消えたわ、ありがとう! 私ももうないものねだりしない。私は黄色のままでいい。ココの心の美しさ見て悩み消えたの。私、心美しく咲くね、ありがとう!」「ココ、私もよ。ココの心の美しさを見て悩み消えたの。赤のまま私も心美しく咲くわ。ありがとう!」 「それは良かった! 嬉しいわ!」 「そうよココ、あなたが言った通りよ。一生懸命が一番美しいわ」 「私もそう思う。一生懸命が一番美しいわ」 「良かった。あなたたち嬉しい? 自分の一生懸命嬉し い?」 「嬉しいよ、心から嬉しい。ありがとう!」 「私も心から嬉しい。ありがとう!」 「それは良かった!私も嬉しいわ。心が美しいとね、自分の一生懸命が嬉しいの。一生懸命がね、心を美しくするの。心の美しさはね、運命の宝石よ。一生懸命は心の宝石なのよ」 「ココ、ありがとう!」 「ココ、ありがとう! ココ、怪我は? 大丈夫?」 「ココ、大丈夫? 怪我は?」 「私は大丈夫よ。あなたたち、もう一度咲くとしたら?」 「私は赤のままでいい」 「私は黄色のままでいいわ」 「良かった!」  傷は痛んでも嬉々と心弾む思いで飛び立とうとするココの前に、雀たちと天使が現れた。雀たちはにこやかに、 「ココ、素晴らしかった! 見ていて嬉しかったわ」 「ココ、素晴らしかったわ!私も見ていて嬉しかった!」
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