第1章

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僕は棚橋康太、高校2年。 都内の高校に通っている。 友達はいないわけではないが決して多いわけでもない。 いわゆる、『普通』。 部活も参加せず、熱狂的に好きなものも特にない。 生きることに喜びを感じない。 だからといって死ぬ勇気もない。 ただただ終わらない退屈な毎日を過ごしていた。 このまま退屈な人生を過ごし、普通の職に就いて、つまらない死に方をするのだろう。 ずっとそう考えていた。 そう、今この瞬間までは。 僕はいつもどおり朝7時過ぎに目を覚ました。 ベッドから出ようとした瞬間に円盤型の飛行物体が空から部屋めがけ落ちてきた。 「!?」 とてつもない衝突音と驚きで頭の中が真っ白になり状況が理解できなかった。 しばらく飛行物体を見つめていると中から”何か”が出てきた。 「よいしょっと」 床に着地するとふうっと一息ついた。 それは生きていた。その見た目は・・・。 「た、タコさん・・・!?」 「よう、康太!」 これが全ての始まりだった。
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