現代
3/3
読書設定
目次
前へ
/
18ページ
次へ
そして静かに、鬼庭良直、 隠居して左月斎と号した彼の墓に手を合わせる。 私が手を合わせると、静かに風が吹いた。 それはどこか穏やかで、優しい風で、 それを私は知っていた。 知っていたのだ。 その風の持ち主を、 その穏やかな空気を、 そして、そして…。 私は、手を合わせるのを止めて、 顔を上げて、左月斎の墓を見た。 そしてゆっくりと、その墓石に触れ、ゆっくりと撫でる。 私は、そして目を閉じた。
/
18ページ
最初のコメントを投稿しよう!
2人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
4(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!