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一五七三年、奥州を治める伊達輝宗によって、
鬼庭氏に一族の家格が与えられた。
伊達輝宗は、良直を見出し、
評定役へと抜擢してくれた恩人でもあり、
良直は、それは、それは輝宗の信任に応えた。
鬼庭良直、一五一三年に鬼庭元実の子として生まれ、
伊達晴宗に仕え、輝宗に仕えた。
そして、輝宗が隠居すると、政宗にも仕えた。
伊達のご意見番的存在でもあり、
そして、三代へ仕えた忠義の厚い者でもあった。
戦で指揮を任される位、伊達家には重宝され、
猛将でもあった。
「娘か。」
一五三八年、良直の元に子供が誕生した。
良直、二十五歳の頃である。
「申し訳ありません。」
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