プロローグ

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と同い年くらいの高橋さんのことを言った。 私は「ほどほどにねー」と笑いながらあしらった。 この男の子達を足して2で割った感じが、出逢った当時の渋谷さんみたいだから、この二人はお気に入り。 と、こんな店なのに、若い男の子やカップル、時には若い女性も訪れる…だけど、彼はずっとご無沙汰。。。 やっぱり忙しいのかな? 半年前に「俺、念願叶って刑事になったんだ。」と渋谷さんが報告がてらに来たのが最後… いや、あの渋谷さんを放っておく訳ないか…同僚の女性と付き合い始めたとか… そうよ、こんなオバさんを最初(ハナ)っから相手にする訳ない。 私はお客さまに干渉しちゃいけないのよ。 だから、高橋さんからの恋愛相談も気になっても深入りしない。 そう、わたしは影…裏方に徹するのよ。 だけど、気になったお客さまにはカクテルを奢るの… 花言葉があるように、カクテルにもカクテル言葉があって、私が伝えたいことの意味を持つカクテルをお出しするの… そう、お客さまに干渉しない、深入りもしない…だけどアドバイスをしたい時もあるから…
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