第1章

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タイトル未定。 女の子。16才。 妖術を使う一族の末裔と怖れられてるため人との関わりが稀薄。外の景色を見るのが好き。 男の子……14才。 病弱ですぐ熱をだす。なんでも諦める性格。外の景色が大好きで、医者になるのが夢。 ストーリー設定。 年明けの冬休み中の出来事。 使用人が部屋にいない隙に外に出て、外の景色を楽しんでる女の子のもとに偶然同じ景色を見ようと同じ場所に足を運んだ男の子がいた。 共通の趣味ですぐに意気投合した二人は次も会う約束をする。 初めて会った場所を待ち合わせ場所に指定し、ほぼ毎日会っていたのだが男の子の家の者にその現場を見られてしまった。 妖術を使う一族の人間に関わるな。不幸になる。 そう言われて一時は会いに行くのを止めた男の子だが、どうしても女の子のことが気になって再び会いに行く。 いつもの場所に足を運ぶとそこにはしゃがみこんだ女の子がいた。病気か怪我でもしてるのかと心配になり駆け寄るがそうではなかったらしい。 枯れた花をじっと見つめていたかと思うと手を翳した。すると、その花はみるみるうちに美しく綺麗な、枯れる前の花に変貌していった。それを見て唖然とする男の子。 男の子の気配がすることに気づいていた女の子はスッと立ち上がり、男の子に背を向けたまま語りだす。 自分の一族は、命を吹き返す術を使う、と。 その代わりに己の寿命が縮むことは伏せてそれを伝えると男の子は眩しいものを見るように目を細めた。羨ましいと思った。 こんな不気味な力を使える自分に会いに来てくれて嬉しいと言うと男の子は素敵な力だと誉める。複雑そうに顔を綻ばせる女の子。 それからまた毎日のようにいつもの場所で会うようになる。
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