序章

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昔々のそのまた昔、小さいときに可笑しな言動をしていた青年およそ10万人が一斉に行方不明になった事件があった。 男だけ居なくなったかと思えば、調べると青年とは20才程度の男女の事らしい。 事件と言っても世界各国から数人居なくなった事から、当時は問題視されては居なかった。そして、その2年後同じ様な事が起きる。 これも問題にはされなかった、今も当時も行方不明になる者は少なからず居たからだ。 だが、偶然か必然かは分からないが同じ国で5千人近くの人々が行方を眩ました事件が起きた。 そして、その行方不明者の中に国のトップの子息が含まれていた事から世界を騒がせた。 それからだ、不定期に約10万人前後の青年が行方不明になっていると認知され始めたのは。 時には数ヵ月で来たと思えば、3年以上開いた時もあったらしい。 それともう一つ、行方不明者が出る時間帯に笛の音が聴こえると言う者と不自然にウサギを見かけたと言う者も居た。 聴くと連れ去られるとか、ウサギが青年達を連れ去ったとか。 人々はそれを昔に起きた事件と皆が良く知る童話を混ぜて、【笛吹アリス】と言う"愛称"で呼び始める様になっていた。
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