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「なにそれ、ホラー?」
制作デザイン部の直子。
「やめてやめて。私、ホラーだけはダメ!」
営業部の美樹。
「エレベーターの中ってのが嫌ね。密室だし。とにかく、璃佳が無事で何より。」
唯一心配してくれたのは、親友の受付担当の飯沼芽依(イイヌマ メイ)。
「でも、そんなにイケメンな霊なら会いたかったな。」
前言撤回!
芽依は、社内で一番って言われるくらいの美女。顔は、お人形のようなのに、性格はサバサバしていて口が悪い。
「西条王子レベルの霊か…。目の保養したかったな。」
「やめてよ直子。霊っていうか、あれ不審者だから。」
「それでもいい!そんなイケメン、普通拝めないから!」
赤ワインのグラスを振り回す直子に、全員が目だけで会話する。
「ちょっ…なに?どうしたの、直子?」
「半年前に別れた元カレが、今度結婚するんだって。」
「そりゃ荒れるわ~。」
私たちは、何とか直子を宥めて、今日は早々に解散となった。
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